売掛金

売掛金の回収とは

売掛金は企業にとって重要な財産です。しかし、契約を結び、商品を納入したのに支払がなされない…。企業にとって回収できない売掛金が発生することは、日常的に起こりうる問題であるといえるでしょう。

このようにして売掛金の未回収が積み重なれば、経営を圧迫することは当然ですし、未回収の売掛金額が大きければ、一度の未回収で資金繰りがショートしてしまうこともあります。
つまり、企業経営にとって、売掛金の確実な回収は切っても切り離さない重要な課題であると言えるでしょう。
加えて、景気が低迷している昨今、取引先の経営状況にも注意が必要です。対応が遅れれば、取引先の財務状況が悪化し、どんどん回収は困難になってしまいます。売掛金の回収は早期に発見・着手することが必要です。

売掛金の回収は弁護士に

売掛金を回収するためには、まず相手方に催促し、支払を促すことが必要です。
しかし、売掛金の回収には実は結構時間と手間がかかります。売掛金が多いと、担当のスタッフを別に雇わなければならないほどです。当事務所に依頼することで、売掛金の回収にかかる費用と時間を短縮することができます。
また、回収相手は今までのお客様ですので、自分で回収するには「お客に催促しなければならない」という精神的な負担がついてまわります。悲しいことですが、ご自分のイメージダウンに繋がってしまう場合すらあります。
当事務所に売掛金の回収をご依頼頂ければ、精神的な負担を感じずに売掛金の回収が可能となります。さらに専門家が仲介することで、ご自分のイメージを壊すこともありません。

このようなことからすれば、売掛金の回収は弁護士に任せることがベストと言えるでしょう。

売掛金・請負代金回収事例

仙台市青葉区にお住まいのH・Tさん(45)のケース

相談者が自宅と倉庫の建築を請け負い、期日までに完成させましたが、施主は当初約束した工事代金の一部しか支払ません。
残りのお金を支払うように催促しても、出来上がった建物に難癖をつけ、残りの支払をしようとはしません。そこで、回収についてご相談をうけました。

このケースでは、工事の取り決めや工事の出来上がり具合について、当事者の主張が全く食い違っており、話し合いによる解決は難しいと判断しました。

そこで、請負代金の残金について、支払を求める通常訴訟を提起し、裁判でこちらの主張を伝えることにしました。

裁判では施主側も反論をし、何度か期日を設けて主張を戦わせましたが、こちらの主張が認められて請求額全額を支払え,との判決を勝ち取りました。

しかし、判決後も施主側は任意で支払をしようとはしないため、施主が賃貸をしている物件の賃料を差し押さえました。

賃料が差し押さえられたことを周囲に知られるのを嫌った施主は、差押え後に裁判で認められた金額を支払うとの和解に応じました。
最終的には施主から全額が任意に支払われて、無事解決しました。